【Road to 皆生】BraveTrueの奮闘記
スイム(3km):1時間09分01秒(761位)
バイク(140km):5時間10分15秒(163位)通過239位(422人抜き)
ラン(42.195km):4時間45分13秒(207位)(45人抜き)
総合(185.2km):11時間04分29秒(194位)
※長文です。
ほぼ自分用の奮闘記ログですので興味ない方はスルーしてください(笑)
■大会について
国内ロングトライアスロン4大大会の中で唯一の本土開催。
他の3つは離島(佐渡、五島列島、宮古島)
離島のメリットは長いバイクコースの規制に対して住民の理解と協力が比較的得やすいこと。
逆に本土ではそれがやりにくい。
なのでショート大会でも周回コースで設定されることが多い。
しかし、この皆生はロングの長距離をバイクもランも周回ではない往復コース設定にされている。
走る側からすれば嬉しいし、ありがたい。
どうやってコースを設定しているかと言えば、交通規制をしないという方法。
基本的に道路交通法順守、つまり信号や一旦停止はきっちり守るというやり方。
一般道路を使用するけど、レースではなく一般車両としての通行とみなされるわけだ。
運が悪けりゃタイムロスになるなぁ、なんて思ったりもしたけど、こういうローカルルールも受け入れれば逆におもしろい。
トップ選手なら勝敗を左右するものになるかもしれないけど、レース、大会を楽しみたい人にとっては話のネタとしては最高!
一般車両だから、道交法にのっとって警報機(ベル)装着が義務。
ロードバイクにチリンチリンのベルが全車両についてるっていうユニークさがうける(^^
■スイム
ロングの大会では短い方の3km。
でも、ぼくにとっては長い。
ウォーミングアップ、海に入ってすぐは周囲の人の多さと接触の恐怖で心拍が上昇。
水温28℃、透明度は福井の海並みなのがプラス材料。
最も嫌いなコンディションの冷たい水、透明度の低い水。
しっかりとウォーミングアップをやって心拍を落ち着けた。
時間をかければこのドキドキはおさまるんだ。
あと、応援してくれてる仲間の顔を思い浮かべ平常心、平常心。
心拍を落ち着かせるために多少のタイムロスをしようともスロースタートをしようと決めていた。
フローティングスタート。
10分前から最前列に並びたい選手が海に入っていく。
ぼくは水に入るのはギリギリまで待つ。
5分前、冷静に周りを見渡し、うしろにまだたくさんの選手がいると気がついたので、海に入るのは1000人の一番最後にしようと判断できた。
3分前、海に入りスタート地点まで泳いでいった。
最後尾だけど、それでもまだ時間があって、背浮きして深呼吸と脱力していたら気持ちが楽になってきた。
スタート、混雑を避けゆっくりといく。
50メートルほどの第一ブイをターンすると集団はバラけ自分のスペースができたので、泳ぐことに集中できた。
人との接触がないことが落ち着くための良い方法。
750mのブイを通過。
全体の1/4。
え?もう1/4まできた?
まだあと3/4もある、って思うより、もう1/4もきたの?って思える方が気持ち的にポジディブ。
なんか調子悪くない!
むしろいいのかな(^^;
しかし、気をつけたいのが蛇行。
750mブイを追いかけていたのが災いしてかなり蛇行していた。
いつもぼくは蛇行してロスが大きい。
ブレスをして顔を上げた時にコースロープの位置を確認して蛇行しないように心がけていたが、集中を失うとコースロープが遠くなったり近くなったりしているのを自覚した。
師匠の言うとおりコースロープぎりぎりを泳ぐのがいいのかと思うが、同じように思う選手がたくさんいてそこは接触のリスクも多い。
反省しつつ、どう改善しようか考えていたら、いつの間にか折り返しに来ていた。
あれ?やっぱり調子いいのかな?
楽に泳げている。
浜に上がり、時計を見ると34分50秒。
目標としている70分のちょうど半分。
いい感じだ。
給水して復路へ。
蛇行の修正は師匠の教えを守ること、密集してもコースロープ沿いを行こうと決めた。
ほんとにコースロープの間際。
確かに他の選手との接触は増えたけど、少しヘッドアップしてスペースを見つければ、前の選手を抜くこともできた。
意外といけるなー
でも、後方のポジションだからできるんだろうな。
真ん中より前だともっと密集しているに違いない。
750mブイを通過し、3/4をクリア。
コースロープ沿いの良いところは泳ぎに集中できること。
そしてもう一つはブイがサァーッって後ろに流れて行くのが間近に見えるのでとても進んでいる感覚がえられること。
速く泳げている錯覚が得られて気分がよくメンタル的な調子が上がっていく。
が、そこへブレーキ。
目の前に選手が5人ほど横並びで前に行くスペースがない。
なかなかバラけないのでスペースができない。
こんなぼくでも前の選手を抜く意欲がわいているのに。
諦めて後ろでペースを緩める。
しばらく我慢していたらスペースができて前に出れた。
なんだろう?
スイムが楽しい。
今までこんなに楽しいって思えて泳げたことがなかった。
もう、最後のターン。
あれ?
もう3000泳いじゃった(笑)
タイムは69分ちょうど。
おやおや、復路の方がタイムが良い。
ネガティブスプリット(笑)
きっと蛇行せずに最短を泳げたためだろう。
なんかうれしい。
■トランジション
ガーミンで計測したタイムは6分ちょうど。
移動、ウェットを脱ぐ、が2分半。
ウエットをトラバッグにしまう、ヘルメット装着、シューズ装着、ナンバーベルト装着、補給食ポケットイン、補給、以上に2分。
バイクラックまで移動40秒
バイクピックアップ5秒
乗車エリアまで移動45秒
って感じ。
移動で時間食ってるなぁ。
急いで走ったつもりやったけど。
課題はもりだくさん
でも、いつもは少ないって思うバイク台数がたくさんあるように感じられ、もしかしてスイム順位意外と良いのか?って思ったけど、761位/923人。
いつもは800位台だったので上がってと言えば上がったけど、後ろの方ってことには変わりない。
■バイク
事前にアップダウンの多いコースだと聞いていたので機材チョイスには少し悩んだ。
師匠のアドバイスも受け入れて、ドマーネをチョイス、DHバーなし。
ホイールはカーボンチューブラー(アイオロス3D3)で徹底的な軽量化。
フロントギアは53-39のノーマルクランクと、リアは11-23のオトコギア。
いくらアップダウンあると言ってもヒルクライムレースほどではないし、25つけたって使わんヤロという判断。
25使ったらスピード落ちるだけやもんね。
天気予報は曇りのち晴れ。
最高気温は33℃
昨日の競技説明会では「灼熱の皆生が帰ってきた」と言っていた。
ここ5年くらいは比較的涼しかったらしい。
でも、去年の佐渡を経験しているからいけるかな?
雨男は返上したが、新たに灼熱男を襲名か?(^^;
ありがたいことに序盤は曇り、涼しいうちに距離を稼ぎたいところだが、最初の40kmは平坦なので、登りに備えてチカラを溜める作戦。
バイクもスロースタートだ。
序盤の川沿いを遡上するコースで集団に紛れて固形物を補給。
インナーをくるくる回して、5~10kmほど走ってからアウターへ。
スピードアップして登りが始まる40km地点までにAve31まで上げる作戦。
交通規制がされていないということは地域住民の生活の中にレースが行われているということ。
なので基本的に道交法は順守、信号はもちろん守らなければならない。
でも、警察の協力でトップ選手通過から1時間以内に限り警察官の誘導で優先通過が可能になったようだ。
つまり、後続選手は先頭から1時間離されてはいけないということ。
どこまでもつかな?
皆生は時々ユニークなコースも現れる。
例えば大きな国道をくぐる地下道。
降車して歩いて通過が義務。
Aveがおちる~って思ったけど、選手全員同じ条件だから、まいっか。笑
それでも、40km地点で予定通りAve31
大山へ向かう登りは折り返しまで距離6,7kmくらいで標高は350mくらい。
落ち着いて軽めのギアでムリにスピードを上げず、くるくる回していけば23Tで十分登れる。
3連休で大山への観光客の車も多いがその横をくるくると通過していく。
先週の小松練習会でも調子悪くなく、体幹を使って腰が痛くならない走りができていたのでその走りを適用。
折り返しまで思ったより楽にこれた。
下りはエアロフォームでガンガンに下る。
中間地点の70kmを過ぎるとここから小刻みなアップダウンが続く。
登るか下るかどちらかで、平たんがない。
でも、こんなコースわりと好きかも。
78km地点で先頭とすれ違う。
およそ30km、1時間の差。
このトップ選手が通過後1時間を経過すると交差点の規制が解除され、信号を守って走らなければなくなる。
ぼくもこのあたりから何度か赤信号で止められた。
沿道の応援のかたから
「この辺で320位くらい!」
って教えてもらった。
正直、まだそんな下?とは思ったけど、あとバイク半分あるしランもあるし、150位くらいまではいけるかな?と計算。
抜いた人数数えてはじめたけど、途中でわからなくなった。(笑)
順位なんて気にしてたら楽しくないし。
うんざりするくらいのアップダウンだけど、あまり苦には感じなかった。
ほぼほぼ前の選手を抜いていくシチュエーションなのでアドレナリンがでる。
足の調子とモチベーションがうまく調和している感じで快調!
師匠とすれ違い。
8kmくらいの差。
時間でいうと16分くらいの差。
追いつけそうにないなーとこのときは感じていたけど、師匠は逆に追いつかれるーって焦ったらしい(^^;
11時くらいから曇りだった天気が、日差しのキツイ晴に変わった。
もう少し曇りでいてほしかったなぁ
エイドでもらった水をかぶりながら走る。
大山町の折り返しを過ぎると向かい風。
来た道を帰るのでアップダウンは変わらないけど、風の分ペースが落ち始める。
Ave28くらい。
私設エイドの方に何度かひしゃくで水をかけてもらった。
背中全体に冷たい水がしみわたってめっちゃ気持ちいい。
でも、ひと下りであっちゅうまにすべてが乾く(笑)
最後の上り坂をクリアするとあと20kmは平坦。
でも、平坦が一番遅かった(苦笑)。
140キロという距離は佐渡より50kmも短く、なんだか楽に走りきれた。
佐渡のときは、今からフルなんてありえん!ってゲンナリしてたけど、今回は、今からランがんばるぞー!まだ順位上がるかなー、ってまだまだモチベーション十分だった。
結局、バイクで422人抜いた。
佐渡は552人だったので、それより100人以上少ないけど、スイムが良かったのと距離が短いのでそんなもんかな。
ぼくらしい展開やと苦笑い。
トランジションを引いたバイクのみのタイムは5時間3分27秒(Ave27.7km/h)
■トランジション
ソックスを履きランシューズを履く。
いつもながら手間取る。
さらにはフリップベルトに梅干しとアミノバイタル、ブドウ糖をもっていく。
後で思ったけど、そんなにいらんかった。
梅干しだけで十分、食べ物はエイドでまかなえるから。
もっと軽くしていけばよかった。
通常のトライアスロンだとトランジションは2つともバイクタイムに加算されるが、皆生は第2トランジションはランに加算される。
タイム計測ポイント見落としたって思ってたけど、どうやらバイクの降車位置がそうだったみたい。
ガーミンでラップ時間でいうと、9分10秒
移動+バイクかけ1分30秒、シューズ履き換え+補給等、4分10秒、トイレ2分、移動1分30秒
まだまだ短縮できるなー
実はスイムアップ直後からおしっこしたかった。
尿意は気のせい!とバイク中もトイレにいかず、5時間もガマンしていたことになったが、ランでの尿意ストレスはイヤだったのでトランジションでトイレにいくことに。
そしたら、出るわ出るわ。笑
人生の中で一回のトイレでこんなにでたことないってくらい大量にでた。
ずいぶんなタイムロス(笑)
■ラン
ランシューズはタクミジャパンブースト3、ソックスは新品のTabio五本指をチョイス。
ギャップはかぶったけど、ウェアのノースリーブは失敗。
最近のトライウエアは袖ありが主流らしい。
肩に受ける熱射でランの腕振りでの体力が奪われやすいとのこと。
確かに後半では肩の暑さはきつかった。
ランの目標は4時間半。
キロ6分のペースでいくつもり。
もちろん、ランもスロースタート。
のつもりが、速いおっちゃん連中に引っ張られ、最初の1kmは5分30秒。
速い、速い!
冷静に自分のペースにおとす。
ランももちろん交通規制はないので歩道走行。
しかも、信号遵守。
スタート後は米子市内なので、たびたび信号でとまる。
5分半の速いおっちゃんたちに結局信号で追い付くので慌てることはない。
この時間帯、13時半前後、ピーカンの灼熱。
3kmほどで最初のエイド。
ボランティアの中学生が頭から水をかけてくれ、生き返る。
シューズがぐちゃぐちゃになってしまったけど、全身水をかぶりたい衝動の方が強くてシューズは気にならない(笑)
エイドは3kmおきくらいにあって都度止まって水かふりと補給。
それ含めてもキロ6分くらいで走れてはいるので暑さのわりにいいペースだ。
たぶん風が向かい風なので、水かぶったあとカラダがうまく冷やされたのだろう。
エイドが頻繁にあるのは助かるのだけど、その度に水分補給するとお腹がタプンタプンになってしまう。
水は全エイドでかぶるけど、水分補給は二回に一回にする。
エネルギー補給も二回に一回。
バナナやオレンジに加え、銀シャリに塩をたっぷりつけて塩分も補給。
飲み込めないときはOS-1で流し込む。
全エイドでOS-1が置いてあったのもありがたかった。
6.5kmの歩道橋越え、行きはたやすいが帰りはキツイとの評判。
確かにこのときはまだ軽快にのぼれた。
果たして帰りは?
10km、1時間1分25秒。
いいペースを維持できているし、まだ余裕もある。
スイムもバイクも全体を4セクションにわけてひとつずつのクリアを目標にしてきた。
ランもそうしよう。
そういう意味では10km地点は1/4のセクション。
2/4のセクションは折り返し地点あたりか。
12km地点で先頭とすれ違い。
18kmくらいの差があるってことか。
2時間くらいの差?
すれ違いの人数を数えてながら走る。
100を越えたところで違和感。
あれ?師匠とすれ違ったっけ?
アキレスけんが調子悪いと言っていたけど、100位以内にはいると思ったのに。
その後も150まで数えてもすれ違わない。
どこかのエイドですれ違って気がつかなかったのかもしれないなーと思って、もう数えるのやめた。
ところが20km手前で師匠発見!
でも、すれ違いじゃない。
同じ方向に進む師匠の背中。
え~~?
そこまで足の調子悪いの?
左足を痛そうにひきずって走っていた。
申し訳ないが声をかけて先に行かせてもらう。
「こんなに早く追い越されるとは!恐れ入った」
とおほめの言葉を。
なんかめちゃ嬉しかった。
20km地点、2時間3分33秒
ペースは変わらずいい調子。
折り返し手前で珠洲鉄人会の松永さんとすれ違い。
けっこう近いな、1kmくらいの差?
がんばれば追い付けるかな?
などと思ったりもしたが、マイペース刻んでいこう。
やっと折り返し。
進行方向が変わり、追い風に。
ペースアップできるかな?と思ったけど、前から受けていた風が後ろからになったので暑さの体感がぐんとあがって、逆にペースダウン。
これはイカンと意識的にペースアップ。
24~26kmまでを5分40秒まであげたら、気持ち悪くなってきた。
エイドでとまったら、つらくなってきた。
逆にペースダウンして6分半。
一定ペース刻んどけばよかった。
30km地点、3時間10分20秒。
ペースが落ち、気持ちもダウン気味。
久々に30kmの壁が立ちはだかった。
足がつったりしてるわけではないのだけど、心が折れたわけではないのだけど、暑さでつらくなった感じ。
ここからしばらく歩いたり走ったりを繰り返す。
平均的には7分~7分半くらい。
35kmすぎると日が陰り、6分で走れるまで復活してきた。
帰りの歩道橋、曇りの復活のおかげで思ったほど階段がきつくない。
軽快とまではいかないけど、問題なくクリア。
40km地点、4時間24分21秒。
壁にやられてこんなもん。
あと2kmあるし4.5時間も厳しいなー。
ただ足は快調に戻り6分ペースを刻む。
こんなに苦しい思いもあと数kmと思うと逆に淋しくなる。
皆生!ありがとう!
ラスト1kmはヘラヘラ笑っていたと思う。
笑顔でゴールしたかったからちょうどいいや。
競技所が見えてきた。
長い長い道のりの感動のゴール。
最後の最後でまた信号につかまり、走り出すと目の前に珠洲鉄人会の文字。
あれ?松永さんに追いついちゃった。
胃腸がやられてペースダウンしたらしい。
もうあと500mもないので一緒にゴールすることに。
競技場を並走し、50歳手前のオッサンふたりで手つなぎゴール(笑)
ゴール後松永さんと健闘をたたえ合っていると、10分もたたないうちに師匠がトラックに入ってきたのが見えた。
同伴ゴールしなきゃ!
同伴ゴール入り口まで猛ダッシュ。
このときが今日一番のスピードでした(笑)
そして本日2回目の手つなぎゴール。
またまたオッサン同士(笑)
トランジションを引いたランのみのタイムは4時間36分5秒。
ランで45人抜き。
■感想
スイム、バイク、ラン、すべてが楽しくこなせて、コース的にも大好きで、最後に笑顔でゴールできて、最高の大会でした。
灼熱だろうが、信号で止められようが、また来たいと心から思える大会でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿